59. "See what happen on my face."

なんだか気候ががっくんがっくんとアップダウンを繰り返す晩冬というか早春というべきなのか。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私はまあまあ無事に日々を過ごしています。
前話の最後でちょこっと書いた懸念事項は、世間的に見れば実りのない結末となってしまったのですが、それはそれで仕方がありません。自分的には前を向いて何とかやっていくことに気持ちを切り替えています。そんなこんなでスタジオに引きこもっては、時にはモデルさんを迎えて美しい幻に惑溺してみたり、時には孤独を持て余しつつ、疲弊している自分の顔を見つめるという夜。
ま、時々"World of Tanks"に逃避しているのは内緒。楽しいですよ?自走砲とか。
ただそんな日々の中で少しだけでもリフレッシュしたいもんだとばかりに、いささか小さくはない買い物をしました。昨今SL fashion blogger界隈で評判になっている"Genus Head"というやつを仕入れてみたのです。
以下は私なりのレビューになるのですが、結構辛辣なことを書いちゃうかもしれない。
こちらが問題のGenus Headを自分なりにシェイプを調整したものなのですが......
造形は決して悪くありません。
CatWaの口元とか、LAQの頭蓋骨や目元とか、Lelutkaのシェイプの効かなさ加減とか、そういう部分での扱いずらさもあまり感じない。強いて言えば唇の横幅がもう少し小さくならないもんか、というのが造形的な印象なのですが、これはまあこれで及第点かなと。
で、このヘッドを着けてしばらくうろついて感じたことは、「CatWaって造形面はともかく、機構面ではとてもよくできたヘッドなんだね」ということでした。
なんていうんでしょう、ありがちなblogger系SSのような無表情なポートレイトを撮るには悪くないのです。けれど、これをメインとして使っていくとすると、とにかく機構的に未成熟というか、きつい言い方をすると、まだ試作品の域を出ていません。
まずHud内に入っているまつ毛。これはまったく使い物になりません。
かといってサードパーティメーカーで充実しているのはスキンだけ。まつ毛などのコスメティックはまだ発展途上というのかなんというのか。表情アニメもMoCapをうたっていますが、まだ他社レベルのアニメを期待するのは無理ですし、このバージョン特有の欠陥なのか、ずっとこういう症状が出ているのかわからないけれど、唇の動きに歯が連動しない。わかりやすい書き方をすると、ローカルチャット中、歯を食いしばったまま唇だけ動いている、というなんとも珍妙な雰囲気。
そして割と決定打なのは、眼球の動き。
クラシックヘッド時代同様にマウスカーソルの動きに合わせてぐねぐね動くのですが、最近のmesh eyeでこれやられると、ちょっと、ね......
CatWaは表情アニメにも固有の眼の動きを入れたり、eyes AOと称して眼球の動きを規制する機能が入っていて、あまりに不自然な眼球の動きはしないようになっています。こうした部分でも、CatWaの機構的なよさに追いつけていないわけで。
さらに書いてしまうと、スキンやコスメやヘアベースを、basic hud内にセーブできないようなのです。スキンはともかくコスメくらいは登録できないと、そのたびにコスメのHudをインベントリから探して、ってのはちょっとね。
とにかく機能面はかなりダメダメで、DEMOも店内で、という決まった条件下でしかできない販売方式で、価格は5500L$ですから、ちょっとおすすめはしかねる代物です。
CatWaからスキンメーカーをかなり多く乗り換え参入させて、SL fashion blogなどではとても持ち上げられているヘッドなので、今後どう変わってくるかには注目したいところですが......


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