57. "Almost Cut My Hair"

ええ、師匠も走ると評判の12月。世はそろそろ年末進行といったところでしょうか。師匠どころか"支障"と呼ばれる私も世の流れには勝てずに、締め切り近い作品の入稿に追われて、最近は夜間粘れないままグロッキーというざまです。
SLでも現在フライヤー数店舗、店内装飾数店舗抱えたところへ、イベントのオーガナイズなんかやってたものですからね。もう何がなんやら......
そんなわけで、皆様も風邪など召しませんよう。健康にお気を付けあそばせ。
11月初頭に引いた風邪の置き土産か、最近実はちょっと歯痛に悩まされています。激痛というのはないんですが、間歇的に襲ってくるじくじくした痛みはたまったものではありません。食べるのが好きな私としては一番始末の悪いのが歯痛なのですが、こればかりはもう......
そういった中、今日もぼそぼそとキーボードを叩いています。

さて、今日は少し旧聞に属するお話なのですが、私のBlackFridayのバタバタと、使っている髪の毛のお店のお話などを。
ブラックフライデーって、1960年の初め頃、アメリカで始まったもので(意外に歴史あったのですね!)、感謝祭(11月第4木曜)の翌日のことなんだそうです。で、この日に小売店が安売りをするということで、近年日本にも入ってきましたね。
で、Second LifeでもThanks Giving Day後の週末に各地でセールが行われるようになりました。もっとも私がSLを始めた頃は、この風習はIn Worldになかった気がするんだけれどな......
で、うちの旦那さまが、「かおるは何か欲しい物とか狙ってるセールないの?」と訊いてきたんですが、その時は特になにも浮かばなかったんです。
で、持病の金欠病もあって見逃した翌日土曜日の午前中(この時点ではまだSL時間では金曜日)、ふと長い髪が欲しくなって出掛けた"DOUX"というお店。
私は一般的なイメージで、MAGIKAとか、Tramとか、DURAといったお店の髪を着けていることが多いらしいんですが、実はDOUXの髪も結構な頻度で使っています。今年の夏場にしていたペタっとしたロングヘアはDOUXのものでしたし。
ここの髪型は、実は私の好みに合っているものが多いもので、定期的にチェックはしています。実際IWで暮らしていると、いろいろな媒体でPopを眼にすることが多いんではないでしょうか。なんというか、ちょっと印象に残りますよね。あそこのPopは。
なんともいえない、モデルの顔立ちと髪の相性の悪さというか......
で、今回は当初は"INSOLの新作スキンのPOPでモデルが着けていた髪が気になって"、出かけて来たんですが、結局13個も髪を買い込んで帰ってきました。さすがにBlackFriday。かなありお手頃価格になってましたのでね。
で、上の髪がその時に買ったDOUXの製品のひとつ。こういうひっつめ系のポニテには定評がありますし、ロングも割と満足度が高いもの多いです。
ただ、正直このお店は万人向けではないし、細かいアバターの調整が嫌いな人にはまったく向いてないお店かもしれません。
左の髪は、今回一目ぼれして買ってしまったひとつなのですが、着けてみてちょっと困ったのが、合うヘアベースが皆無なこと。
商品POPではなんらかのヘアベースを着けているのですが、どうも該当するものが売っていない。この写真にしても分け目が合っていないうえに、フロントへ下りる顔の左サイド生え際がTintableの干渉でテクス抜けが発生しています。
ここの髪ってこういうのがやたらに多いんですよね......
で、実はDOUXは現状では提携店のL'Etreというスキンショップがヘアベースを出していて、自社製ヘアベースが存在していません。L'Etreのヘアベースは描き込みが細かくて、同種のヘアベースを出しているJust MagnetizedやItGirlsなどと比べても大げさ感が少ないので、額を狭く見せるタイプのヘアベースとしては使いやすいし、強気な価格も納得できるのですが、DOUXの髪色と準拠したカラーパレットになっていないうえに、サイド分けのヘアベースが皆無という状態。
実は結構サイド分け多いんですよ、DOUXって......
で、マケプレや髪屋を流浪することしばし。妥協点としてはこんなもんなのかなあと。
SL全体を見ても、右分けのヘアベースって少ないんですよね。左分けなら結構色々なお店が持っていることが判明したんですが。
ところがDOUXはサイド分けのほとんどが右分けなもんで、本当に合うベース探すのに難航してしまいます。
あとはこのお店の髪の難点は、髪型によってカラーリングHudのパレットの収納色がバラバラということでしょうか。B&Wって書いてあっても、実際ダークブラウン気味な色まで含んでいるものもあれば、潔いほどモノトーンなものもあったり、BrunetteとRed Hairの区分がややあいまいなのかなという色使いのものがあったり。
細かいところまで書いちゃうと、Fadeと書いていない髪でも(特にKnot, Tail系に)毛先に向かってグラデーションがきついものも結構見受けられますので、デモは絶対マケプレで取ってはダメ。お店で全色見られるDEMOを取って試してください。
なんだか欠点ばかりあげつらっていますが、この店の特長を書いておきますと、
1. Extra StandやTailのバリエが豊富に付属しているものが多く、Hudの色さえばらつきがなければ、他の髪型にも流用可能。
これ結構大きいです。冒頭のショットは他の髪の前髪部分を合わせてみたものですが、こういう遊び方ができるので割と飽きません。
2. Popの印象と比べて、オーソドックスな印象の髪が多い。
Popのモデルの顔立ちが悪すぎるだけなんですよね。ここって。案外顔立ちを選ばない髪が多くあります。
バランス的にヘッドに対して髪が大きくなりがちなMAGIKA(昔からそういう傾向があります)、パーツの使いまわしが多いので全体のバランスに難があることが多いWASABI、解れ毛の表現がかえってリアリティを損ねているケースが多く、ほとんどの髪が使えるシチュエーションが限定されるTram、うなじの処理が下手で、しかも最近Stylist Hudの影響でバカ重いTRUTH、そもそもロングにいいものが皆無で、ショートはすぐモヒカンに逃げるDURA......みたいな部分に不満がある方は、一度試してみては?
(日本人コミュニティは読解力ないひとが一定数いらっしゃるので付記しておきますと、ここに挙げているショップは私がしばしば使っているお店で、クオリティに一定以上の評価をしているところばかりです。例えば、裾をワイルドに刈りあげてマニッシュに決めたい、といったケースならDURAはいつでも期待に応えてくれますし、Tramは人もシチュエーションも選ぶけれど、はまった時のチャーミングさは破壊力抜群です。ロングメインで髪型を頻繁に変えるのが好きな人には、新作がテンポよく出るTRUTHはmust checkですし、MAGIKAは気に入ったのをいくつか見つけられれば、困った時のMAGIKA頼みが可能なレベルで安定した魅力があります。WASABIのショートボブは、ショート中心に髪をまとめる女子は持っていない人の方がが少ないくらいじゃないでしょうか。)
一言でまとめると、DOUXは「ピーキーだけれど実はオールラウンダー」といった位置づけでしょうか。
で、結局Black Fridayに髪を大量に抱えた私は、ヘアベース探しに右往左往している、という状況です。
でも、お買い物って楽しいですよね?中身の減ってしまったお財布を見て、後悔に震えることまで含めて......
で、ここまで書いてきて、ふと気づいたのです。
この秋買った髪って、どれもこれも、新しい秋冬ものの服と合わせられないじゃん......って。結局私はまた髪をばっさり切って、ショート女子としてやっていくしかないんでしょうかね。




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