30. "Try a little experiment"

のっけから馬鹿なことを書きますが、やっぱり自分の顔は好きです。
それはなにしろ後天的な努力で、先天的な顔の造形をいくらでもバージョンアップできる(ま、厳密に言えば先天的な顔の造形ってあるの?ってお話にもなりますが、ここではデフォシェイプ、ということにしておきますか)という、女子と生まれて結構この上ない世界ですもの。それは細かい点を色々突けば不満もあるけれど、自分の顔を、容姿を、変に俯かずに愛し得る世界ですもの。

結局、自分の顔が自分のものとしてしっくりしてくるまで、4ヶ月近くかかってしまったわけですけれど、ようやく、自分の顔を好きになれた。今はそんな感じです。

自分の顔のどこが好きかって?
そうですね......具体的なパーツどうこうより、化粧化けするとこかしら。
昔からスキンはメイクが可能な限り載っていないものを選んできました。それはコスメを被せたときに、自分の顔の変化を楽しみたい、というのもあるし、当時のSecond Lifeでの私のライフスタイルにも関わっていましたし。
ようやく、かな。Mesh Headに渋々手を出して、その結果色々失ったものもあるのですが、ようやく、自分の表現したいことと近いことを考えてくれているスキンメーカーに出会えた感じで。
このDay & Nightの空気感の違いを楽しく遊べる顔に、ようやく自分がなったかなと。そんなことを考えると、最近道歩くのも少し楽しいわけです。
そういう出会いが、この世界で生きる女子みんなにあってほしい。なんかそんなことを考えちゃう不遜な私。
自分の顔を好きになれるだけでも、人生ってわりと明るくなるものでしょう?こんな風にね。

で、長々と自分マンセーなお話を書き連ねてしまったのですが、本題はここから。
どうやらついにモリ・カオル名義としては初の作品集をSecond Life内で出す羽目になりそうな展開になってきまして、ちょっと撮影用に使う、皆様の知らないアバターいくつかを近代化改修しようかと思い立った、といったところ。
で、テストベッドに用いることにしたアバターに、私のシェイプ、眉毛のデータを送り、今使っているMesh HeadとSkin ApplierのDEMOを確保しまして、どんな感じまで顔の変化に追随していくものかを試そうとしたところ......

あれ......
私の顔って、こんな変な顔だったっけ?

なんだか凄まじい違和感が私に襲い掛かってきたのです。データ上は目玉のメーカーを除けば何もかも同じはずなのに、そこにいるのは全く別の顔。慌てて自分(薫アバター)を呼び出して、顔を確認します。うん。私の顔だね、と。
でもその別アバターの顔はどうにも違う顔。
確かにCatWa製品のデモバージョンは、デモの役割を果たせないレベルの、作者の良心すら疑いたくなるような代物なわけで、皆様もあれを着けて愕然とされたんではないかと思うのです。それと目玉。CatWaのヘッドに付属した目玉がどうにも斜視になったりする代物で、しかも目玉を調整することができないというわけで、大方この辺がどうにも不可解な違和感の原因だと思うのですが、どうもそれだけではなさそう。

私は思うのです。結局アバターがある種類の喜怒哀楽を踏み越えて生きていくと、やはり何かが宿る。今回は結局他人の顔(中のひとは同じにしても)を押し付けられた私の撮影用アバのせいいっぱいの抗議だったんではなかろうかと。
また得意のアバターオカルト方向か?と仰る方も中にはあるかもしれませんね。
けれど、これは客観的な証明を経てはいないにせよ、私が経験的に導いて来たひとつの原則だと思っています。
と、ここまで書いてきて時間切れの模様。続きは明日にでも。

急に寒くなってきました。お風邪など召しませんようにね。

(末筆だけれど、CatWaはきめ細かいアップデートを色々施して来るあたり、クリエイターとしては十分良心的な方に入ります。念の為)

コメント

人気の投稿