26. "Impression, expression"

よくもまあ、毎度毎度自分の顔をいじくっていて飽きないもんだと、呆れられかねない状況なわけですが、別にナルシスティックな欲求でやってるわけでもないのです。単に身だしなみの問題。後天的に美人を目指せるこの世界。今日はだめでも、明日はちょっとは綺麗になってやんよ、って心意気も大事。そういう意味合いである程度アバターの容姿に気を使うのは女子の身だしなみの一部です。
この種の身だしなみについて「あなたナルシスティックねえw」なんてことを女性アバターに言われて失笑なり嘲笑されたら、まずその中身はネカマであると考えて間違いありません。ええ、経験的に。
それにしても、メッシュヘッドはシェイプ以外にも考えなければいけないことが多すぎる!
まずひとつにはBento Headになって導入された顔のアニメーションなのですね。
私は他のメーカーの事情はあまり良く知らないのですが、CatWaに関して言うと、まずデフォルト状態のExpression Hudに入っているsmileがほぼ使い物になりません。CatWaのHeadは目許と口元を別々のアニメーションで制御するという方式で、これは個人的には細かい複雑なニュアンスを持った表情を作り出す上でとても優れていると思うのですが、これを活かせるリソースが結局少数しか生み出されていないわけですね。大抵のCatWaコンパチのアニメーションは1アニメで目と口を同時に動かしてしまいますから。
もっともsmile系アニメーションに関して言うと、品質はどのヘッドも似たり寄ったりなのかもしれません。
LelutkaのHeadは正面から見た口元の波打った造形からいっても、smileがきれいに動きそうにない感じがしますし、6DOOはFacial Expressionについては変顔しかないような印象があります。Laqは表情アニメーションがMoCapというのが売りのようですが、そもそもあの顔立ちならかえってMoCapでは破綻しまくるのではないかと心配になりますし(例えば製品POPの不自然に垂れ下がった目頭を見てみてください)。AKに関しては正直なところヘッド自体が品質的に論外としかいいようがないので、何も書けないのですが、ある程度ヴァイタルで身ぎれいな女性という自己表現をするとなると、不満は多数あっても、総合的にはCatWaのヘッドが有力候補になるのが現状かなというのが個人的印象です。

ちなみにDollyなアバターを考えた場合は6DOOにいくつかのskin applier(KiikoとかVCOなんて組み合わせがよく見られますね)という手段があります。表情感やヴァイタル感を求めなければ、それ相応の完成度を持ったアバが出来上がります。またソウル・ミュージックなどがお好きで、黒人っぽい雰囲気でアバターを仕上げたい場合の選択肢はまずLelutkaが有力な候補となるでしょう。CatWaでやると「地中海南岸あたりにいそうなクスクス作るのが上手なおねーさん」(友人のDJであるY嬢談)にはなるのですが、あまりソウルフルな感じは出ないかもしれません。

ちょっと表情アニメーションのお話から逸脱してしまったのですが、メッシュヘッドの場合、細かくアニメーションを入れておかないと、どうも固くて無表情な印象になるように私には思えます。このあたり自分自身でもまだまだ五里霧中なもので、前回も書いたのですがAO2個装着(片方に表情、片方に身のこなしのアニメーションを入れています)というイベント会場にはとても入れない設定で運用中なわけですが、これも今後どう変わってくるものやら。
しばらくはこうした混沌を愉しみながら歩いていくことになるのでしょうね。

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