15. "Visions of Métro"

Koro June 2, 2017
Koro Carnellという女子がいます。

彼女は既にSecond Lifeで一家を成した写真作家であり、最近ではバーレスクダンサーとしても活躍していますから、どうかすると私などよりは知名度が高いはずなのですが、私をなぜか「師匠」と呼んで懐いてくれます。照れくさいやら、少し鼻が高いような。
一年ほど前にも旧アカウントでの作品のモデルをつとめてもらったこともあったのですが、昨夜久しぶりにスタジオでそれなりのロングセッションをすることになりまして。

うっかり師匠と呼ばれて調子こいていると恐ろしい事態を招くことのひとつに、「師匠と呼んでくれる相手の前では、死んでもみっともない作品は出せない」というものがあり、これがひとつのポジティヴな作用をもたらすことも多々あるのですが、もう本当にプレッシャーはかかります。

Koro on Stage March 11, 2017 (MaHaL)
その夜彼女と何を話しただろう......
彼女はいわゆるわかりやすい現代風な美女と趣の異なった風貌の女子です。喩えて言えば60年代のヨーロッパの女優やモデルに近い存在感と風貌を持っているタイプ。ご自身でもそれを意識しているようで、そんなところを断片的に言葉をこぼし合いながら、スタジオでの時間が流れていき、絵が切り取られていく、というところでしょうか。
その時たぶんふたりは、古い映画の地下道のシーンでも思い浮かべていたかもしれません。
私が見せたポラロイドについて彼女が漏らす感想を拾いながら、次のカットへ。
「映画みたいな」とか、「地下鉄のどこか」であるとか。
彼女は本当にいいモデルだし、仕上がりに独特の色気を醸し出す不思議な存在感が魅力的なひとなので、また機会を見つけてスタジオに引っ張って来たいものです。そもそも今回のセットも、彼女があるClubに着て来たドレスがとても似合っていたのに撮り損なったので、なかば無理やりスタジオに呼びつけるというひどいことをしたのでした。
写真家って本当にね。いいモデルと何度セットをともにできるか、が全てといっていいもので、ぜひこういった時間は多く持ちたいところ。
ご覧のあなたも、一度いかがでしょう?

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