12. "To embark"

さて、連休もいつの間にやら駈け過ぎて行ったわけで、気付くと今年も1/3過ぎてしまったわけですが、自由業気味な自営業の身でいるとどうもそのあたりの感覚に疎くなっていってしまうものです。現在のところ、一見漱石言うところの「高等遊民」といった身の上なのですが、それを気取るほどの資産があるわけでもなし。まあ世知辛いお話をしても仕方ありませんね。

そんなわけで、ようやく重い腰を上げて、旧アカウント以来の懸案事項の一つだった、新作写真集の制作に少しだけ舵を切ったところです。
ここしばらく建築や建材を、あちらこちらのお店で見て歩いているのですが、その中で少し心惹かれたものを組み合わせて、何となく出来上がったものが上の写真。個人的には東京の八丁堀から築地あたりにかけて、90年代末に実在した町工場の建ち並ぶ辺りの風情を、なんとはなしに再現できればいいな、などと。あるいは横浜の黄金町あたりの路地裏でしょうかね。個人的には写真家が大道具さんも兼ねるってどうよ?と思わないでもないのですが、 そこいらはSecond Life特有の創作の事情、というやつです。
朽ちかけている下町の路地裏の一室で展開される光景。かさついた空気感の中で変に湿って饐えた感じのセクシャルな場面。そうですね、昔のATGの映画なんかに近い、そんなアモスフェア。
今更?そうですね。とても今更なものを作ろうとしているかも。
とりあえず昔から「新作出す出す詐欺」で悪名高いもので、なんとか完成にはこぎ着けたいものです。
とはいえ、写真集自体は通算で7作出しているのですよ?


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