8. "Minimal on Minimal"

for Dance Pub PRECIOUS
model : Music Streamer Shinly
「ミニマル」ってのは一体なんだろうね?

こういう課題が最近の私の創作を取り巻いています。きっかけは、最近知り合いになった彼女。しんりーちゃんといいます。
(実はメンズだということをSNSでもSecond Life内でも公言されていますが、ここでは敢えて「彼女」と書いておきます)
もともとは某SNSがきっかけで、ちょっと撮ってみたいと気になっていた方だったわけですが、彼女から声をかけていただきまして、モデルやってもらったり、アー写のお仕事を頂いたりしつつ、つい数日前、ついにSL内勤め先でステージを務めていただいたわけですが、このフライヤーのカットを撮りきるまでに、苦戦を繰り広げたこと。もう近来まれに見る難産でした。
撮りたいと思って機会を狙ってたくらいですから、魅力がないはずはない。むしろ非常に豊かな魅力を湛えた方なのですが、強いていうと、彼女にモデルをやっていただいた時に、つい、彼女のファッションやルックスや言動が醸し出す空気感を掴みに行く。これはもちろん肖像写真の王道なのですが、どういうわけか、そうすると彼女の奏でる音楽のありようと乖離してしまう。
そこで手がかりにしたのが、「ミニマル」という概念。
まあ「最小限の構成要素で」って解釈で合っているのかしら。そうしたものを追いかけていくうちに、じゃあ彼女のやっている音楽のキーワードである「ミニマル」な視覚アートの空間に放り出してみて、どういうものが見えてくるのか、を求めたのがこのショットでした。
面白いんですよね、私個人にとっては、なんですが。「ミニマル」って根っこにある概念が、美術と結びつく時に生まれる美のありようと、ファッションと結びついた時のありようが、私には同じルーツがあると思えなくて。それを敢えて無責任に放り出してみた絵が結論としてそうなって、ようやく「ああ、これなら」と思えるものが出来上がった感じだったのです。
いやほんとのところがきっとたぶんわかっていない。私はきっと。
なもので、しばらくこの「ミニマル」と遊んでみようと思う今日このごろです。

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