6. "Worried about ......"

たぶん、この先私たちのベクトルが離れることはあっても交わることは二度とない。なのでこんなことを書くことも、もうないでしょうし、他人に語ることもないでしょう。
ただ、人づてに、「私に一方的に切られた」というようなことを言っている、と聞いたので、それについてだけお返事をしてきます。たぶん、あなたが納得するようなことは書けないし、未来にあなたとの邂逅を期待もしていないので、あなたを宥めるようなことも書きません。

端的に言えば、手を組むべき相手を間違ったね、ということ。

ある若いダンサーの煮え切らない態度にあなたが腹を立てているというのは幾度となく聞きました。その辺りのすれ違いは言ってもしょうがない。どっちもどっちなお話なのでね。
私が苛立たしく、悲しかったのはね。その若いダンサーを舞台裏サイドの根回しで潰そうという、あるショーハウス筋の安っぽい目論見にあなたが賛同しちゃったこと。
情なくはないかね?
あなたはかつて「トップダンサーのプライド」なんてことを割によく口にしていましたが、若いダンサーに舐められたと思ったら遠慮なく潰せばいいんですよ。
いい?問題は、あなたの「芸の力」で潰すべきであって、裏から手を回して踊れる場所を潰すなんてのは、下種過ぎやしませんか、ということ。短くない期間のファンとしてはそんな下種な連中に賛同しちゃったあなたなど見たいとは思わない。

結局風の噂によると、その連中との提携もデッドロックに乗り上げたようで、この部分はご同慶ですが、そこで孤立を選ぶのはいいとしても、今のあなたを支えるスタッフの陣容見たら、ちょっと累卵の危機、ってやつではないのかな?特にあなたが今手を組んでいる、病的な独占欲の持ち主には注意したほうがいいんじゃないかね?
彼女は端的に言えば、三次元方向360度、どの角度においても、あなたが彼女よりも「近しい」存在を作ることを許さない、そういうレベルでの病的な独占欲を振り回しているようにしか見えませんよ?だからあなたを支えてきたスタッフがみんないなくなってしまったんではないのかい?
彼女の独占欲に包まれて、寄りかかっているのが楽なら、まあそれはそれでいいのです。ただし、そのうちに彼女の独占欲は、そう遠くない将来に、ステージパフォーマーとしてのあなたを殺すでしょうね。

そんなの、愛じゃないもの。

「別にそれで構わない」というあなたの返事はわかっているから、何も応えてくれる必要はありません。私がもうあなたを見ていられなくなった理由はざっとこんなところ。
不当だと思うならそれも構わないです。
ただし、私ひとりではない、少なからぬ数のあなたの周囲は多かれ少なかれ、こうした眼であなたを見ているということは意識したほうがいいよと、老婆心で書いておきます。

ともあれ、お元気で。

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